昨今、有名ホテルなどで出された食品が表示とは異なっている事件がテレビなどを賑わしています。「車エビ」と表示されたものが「何とかエビ」で仕入れ値が5分の1だとか、「何とか農家の何とか野菜」と表示されたものが全然違っているだとかなどなどです。本当に日本は幸せな国なのかもしれません。海外では、アメリカも含め、日本ほど食材に拘ってはいないような気がします。食材を拘る人は極一握りで、それが違っていても、食通の中で話題になり、やがてそのような食材を使用した店などは自然淘汰されていくのでしょう。しかし、日本のマスコミが口を揃えたように、「食材を偽装した」「隠蔽している」などと報道する現象はないように思います。それは、マスコミが自らのスタンスを持っており、或マスコミにとって興味のない事件というものがあり、それについては全くコメントすらしないこともあるように思います。
私はマスコミの批判をしているのではありません。しかし、マスコミの事件報道により、暫くはこの問題で世の中は持ちきりになるでしょう。
昨今、このような現象即ちある事件をきっかけに世論がその方向を向かされることが多いように思います。
私は、このようなヒステリックな日本に大いなる危険を感じざるを得ません。そう思っている方々も多いことでしょう。
海外では何十秒に一人の子供の生命が失われていく国があります。そして、それに比べれば、今回の事件のように、人間が生きていく上では取るに足らないことで一喜一憂し、世界で起きている不幸を忘れているのが現代日本ではないでしょうか。
そして、日本は一部のものたちによって、あらぬ方向に向かわせられているのではないかと思うのは私だけではないのではないでしょうか?