平成27年8月25日、参議院で「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案」が可決され成立しました。
「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律案」は、主として女性の社会進出を企図したもので、会社等の役員の数を増やせというものです。この法律が成立した翌日のテレビでは、早速、働く女性の代表のようなキャスターと同様の女性ゲストが、盛んに法律を賛美し、女性の春でもきたかのようなノリを見せていました。
「またか」と私は思いました。
その番組では現在国民を2分するかのような問題となっている国家安全保障法については全くでませんでした。番組の程度が知れるというものでしょうが・・・
現在、日本が平和を求めて進む道について学識経験者等が真剣に国家安全保障法に反対する意思を表明しようとしています。国の存亡に関わる問題なのです。
そして、現在、国家安全保障法については、内容そのもの及び審議の方法を巡り、内閣の支持率にも影響が出ています。そんなとき、この女性関連法案を審議/採決するということはどのように考えたら良いのでしょう?昔から言われていることに抱き合わせ法案というのがあり、重要な法案を成立させるときに、野党の強烈な反対をかわすために、野党の顔を立てるための法案も同時に審議して成立させるということがあると言われてきました。
今回の女性関連法案は、そのような抱き合わせではありませんが、名を付けるとすると、「目眩まし法案」「人気回復法案」とでもいうべきものでしょう。
女性の方々に申し上げたい。空虚な女性関連法案に浮かれていると、ご自分の子供が将来危険に晒されることにもなりかねません。
現在、もっと、もっと、辛抱強く協議を重ねるべきものがあるはずです。
目眩ましに乗ってはいけないのです。