コラム

嘆かわしいことです

先日、松本市の公園で遊んでいた7才の男の子が行方不明になりました。その男の子は、今日、JRの線路の脇で発見されました。電車に跳ねられたのでしょうか。皆の希望も空しく、既に死亡していたということです。本当に悲しい事故です。

私は、インターネットのニュースで男の子の安否をしばしば見ていました。

ところがです。ニュースの欄の続きに読者からの書き込み欄があり、それを読んだとき、愕然としました。

私は、書き込み欄には、男の子の安全を願う祈りが寄せられているものと思っていたのです。

しかし、その内容のほとんどは、男の子の安否を気遣うなどというものとは全くの無縁のものでした。

子供の身の上、名前、家族構成など、男の子の安否とは全く関係のない話題で盛り上がっているのです。

「日本人は、これほど馬鹿者に成り下がってしまったのか」と愕然としました。そのような書き込みで盛り上がっている者たちがどのような世代の者なのか、また、どのような生育歴の持ち主なのかは判りませんが、各サイトを見ても、そんな書き込みが氾濫していることからすると、一部の者たちというものではない気がしてなりません。

他人の不幸・痛みを理解できない者たちが、「皆で励まし合って」とか「皆で団結して」とか「チームで」などと言っていることは滑稽でしかありません。

日本人に今求められていることは、本当の意味の「賢さ」を身につけることではないでしょうか?

本当に嫌な一日でした。