コラム

再度、5感について

恐ろしいことが多発している。三重県で中学3年の女生徒が何者かに殺害される事件が発生した 新聞報道等によると、午後10時55分ころ女生徒が無料通信アプリで友人と最後にやりとりした直後に襲われた可能性が高いことが判ったということである。捜査本部の調べで、遺体には抵抗したり首を絞められた痕がなかったということで、口と鼻をふさがれ窒息死したとみられる。スマートフォンを操作していた女生徒が、背後から近づいてきた犯人に気付かず、不意に口をふさがれ現場の空き地に連れ込まれた可能性があるというのである。 無料通信アプリで友人との会話に夢中になっていたのだろうが、その場所が人目につかないような場所で、時刻も夜遅くであったのだから、そのとき、スマートフォンにより、5感が全く鈍らされていたのかもしれない。過去に「5感の喪失」というテーマでウォークマンの危険性を述べたことがあるが、それと同じ現象が起きてしまったような気がしてならない。 決して被害者を愚弄するものではなく、犯人は万死に値すると思うのであるが、被害者学からすると、スマートフォンでも何でもそうだが、使う場所等について、もっともっと教育をしなければならない。 日本も相当に物騒な社会となっている。だからこそ、どんな人でも被害者にならない工夫をすべきであると思う。 本当に惨い事件である。