コラム

やっぱり消防士はカッコイイ

今日の午後7時ころ、自宅から歩いて10分くらいの飲食店で火事が発生しました。煙が南風に乗って、現場の南側には火事のにおいが漂っていました。現場の近くの友人に近火見舞いの電話をした後、午後9時過ぎころ、愛犬を連れて夜の散歩にかこつけて野次馬根性で、火事現場を見に行きました。

新たに建ててそれほど経っていないそば屋さんの店舗が被害に遭いました。

火事現場は、消火作業は終わり、三々五々消防車が各自の消防署への帰路についているところでした。そこには火事場の喧噪は全くありませんでした。

消防士の顔には疲労とともに、安堵の色がうかがわれました。火事では軽傷の人が一人だけだったと聞き安堵し、帰宅の途につきました。

帰路、自宅近くの公園に辿り着いたとき、自宅すぐ近くの大きな消防署に向かってはしご車ともう1台の消防車が「カーン」「カーン」と鐘を鳴らしながら帰ってきました。車内には、仕事を終えた消防士が乗っていましたが、車外から安堵の様子が手に取るようにわかりました。それは現場に向かうときとは明らかに違うものだろうと思いました。

私は、消防署に立ち寄りました。「ごくろうさまでした。」と声をかけると、疲労の色を隠せない消防士が「ありがとうございます。」と答えてくれました。

私は、その消防士に、火事場からの帰りに、消防車が皆鐘を鳴らしてくる意味を聞きました。

消防士は、疲れていたのでしょうが、私の質問に快く答えてくれました。それは、火の用心を知らせるためと、消火が終わったことを知らせるためであるということでした。

今でも、静かに「カーン」「カーン」と鐘を鳴らしながら、帰路についている消防車が頭から離れません。

お疲れ様でした。

私の消防士への一種の憧れは、小学校時代に呼んだ「クオレ(愛の学校)」の中の消防士の逸話に遡ります。そして、9・11の勇敢な消防士たちです。

そして、消防士さん、あなた方は本当に勇敢でカッコイイです。