地球の温暖化が進み、北極では氷が溶け、その結果、氷原で取れるアザラシを主な食料としていたシロクマが絶滅の危機に晒されていたり、永久凍土が溶け、その中にとてつもない長期に亘って封じ込められていたウィルスが渡り鳥にとりつき、それが私たちのところにも届くなどという不吉なことを耳にすることがあります。
そこで、全世界は、今、地球温暖化の元凶といわれている温室効果ガスを減らそうとしています。
地球温暖化については、マスコミなどの報道でしか知識のない私にとって、何が本当の元凶・原因なのか知らないというのが本当のところです。
地球温暖化が温室効果ガスが原因でなく、地球と太陽との関係等の宇宙的なものであったとしたら、私たち人類及び世界中の動植物は、そんな大それたものに対抗することはできないのですから、運命に従うしかありません。
現代の科学からして温室効果ガスが影響しているというのが大多数の知見だというのであれば、それを減らす努力をしなければいけないと思います。
しかしです。何か変な気がします。
自動車はハイブリッドを超えて電気自動車になるとということで大々的なコマーシャルがなされ、新築の家の屋根には太陽光発電のパネルが乗せられていることを良く見かけたり、その昔は畑などでありその後誰も農作業をしなくなったような山奥の斜面には結構な確率で太陽光発電のパネルが並べられていることを見る確率が増えています。
家を新築するときにも「オール電化の家」として、火は一切使わない家が多くなっているような気もします。
中国などは電気自動車など温室効果ガスを発生させない電気を主流としてこの問題を解決しようとして、電気を得るために、これまでの石炭の火力発電所を原子力発電所に代えることを、公然と明言しています。
2030年におけるエネルギー消費量は、1990年の約2倍に達するとも言われています。そのように増大するエネルギーを温室効果ガスを排出しない方法で生み出す方法はあるのでしょうか?
「電気はどんな方法で作り出されるのか?」「プラスチックは何から作られているのか?」「その他生活で使われているものが、一体何を原料として作られているのか?」などについて全く考えることなく、脱炭素・温室効果ガス削減などと言ってみても、全く無意味なものでしょう。原子力発電所に頼るなどというのは全くナンセンスです。
風力発電にしても、太陽光発電にしても、その資材はどのように作られるのでしょう?
そのエネルギー源はどこにあるのでしょう? その製造方法は?
表題で掲げた【「地球温暖化」?「カーボンニュートラル」?「脱炭素」?】というものには若干嫌みを込めたつもりです。
エネルギーの消費量については全く考慮せず、「エネルギーを電気にすれば温室効果ガスの発生を少なくすることができる。」などと簡単にいえるものではないでしょう。
私たち庶民がなしうる対策は、エネルギーの消費総量をこれ以上増加させないことではないでしょうか。
地球温暖化の元凶が温室効果ガスだというのであれば、そもそも、「便利」に毒された我々の日常の生活を我々自ら改善しなければならないのではないかと今ながら思っています。